※図の問題は手作りの為、実際の試験問題と異なる場合がございます。ご了承下さい。
3アマ無線工学-測定
問1:最大目盛値5mA内部抵抗1.8Ωの直流電流計がある。これを最大目盛値が50mAになるようにするには何Ωの分流器を用いれば良いか答えよ。
- 1.0Ω
- 0.2Ω
- 2.0Ω
- 5.0Ω
解説:
内部抵抗:r
電流計の測定範囲をN倍に拡大
分流器の抵抗値:R
R=r/N-1
測定範囲が5mAから50mAに10倍に拡大になったので
R=1.8/10-1=0.2
答え:2
問2:ディップメータの用途で正しいのはどれか答えよ。
- 同調回路の共振周波数の測定
- 送信機の占有周波数帯幅の測定
- アンテナのSWRの測定
- 高周波電圧の測定
答え:1
問3:( )に当てはまる字句の組合せはどれか答えよ。
倍率器は(A)の測定範囲を広げる為に用いられるもので、計器に(B)に接続して用いる。
A : B
- 電流計:直列
- 電圧計:直列
- 電流計:並列
- 電圧計:並列
倍率器は電圧計に直列
答え:2
問4:周波数カウンタの測定原理で正しいものを答えよ。
- 同軸管の共振を利用したもので共振波長と短絡板の位置をあらかじめ校正しておくことにより短絡板の位置から波長を読み取り周波数を求める
- コイルと可変コンデンサで構成された同調回路を被測定信号の周波数に共振させた時、可変コンデンサの目盛りから周波数を読み取る
- 水晶発振器によって周波数を正確に校正した補間発振器の高調波と被測定周波数とのゼロビートを取りこの時の補間発振器の周波数から求める
- 基準周波数により一定の時間を区切りその時間中に含まれる被測定信号のサイクル数を数えて周波数を求める
カウンタだから数えます。
答え:4
問5:内部抵抗50kΩの電圧計の測定範囲を20倍にするには倍率器の抵抗値をいくらにすればよいか答えよ。
- 1000kΩ
- 950kΩ
- 25kΩ
- 2.6kΩ
解説:
内部抵抗:r
電圧計の測定範囲をN倍に拡大
倍率器の抵抗値:R
R=r×(N-1)
R=50×(20-1)=950kΩ
答え:2
問6:SWRメータを使用して、アンテナと同軸給電線の整合状態を正確に調べる時、同軸給電線のどの部分に挿入したら良いか答えよ。
- 同軸給電線の中央部分
- 同軸給電線の送信機出力端子で近い部分
- 同軸給電線のアンテナ給電点で近い部分
- 同軸給電線の任意部分
SWRメータはアンテナと給電線の整合状態を調べるので、アンテナの給電点近くに挿入する。
答え:3
問7:( )に当てはまる字句の組合せはどれか答えよ。
分流器は(A)の測定範囲を広げる為に用いられるもので、計器に(B)に接続して用いられる。
A : B
- 電圧計:直列
- 電流計:並列
- 電圧計:並列
- 電流計:直列
分流器は電流計に並列
答え:2
問8:測定器を利用して行う操作の内、SWRメータが使用されるのはどれか答えよ。
- アンテナと給電線との整合状態を調べる時
- 送信周波数を測定する時
- 寄生発射の有無を調べる時
- 共振回路の共振周波数を測定する時
答え:1
問9:( )に入れるべき字句の組合せで正しいのはどれか答えよ。
図に示す熱電対形電流計は直流及び交流の(A)を測定でき、図中のaの部分のインピーダンスが極めて(B)為、高周波電流の測定にも適する。
A : B
- 平均値:大きい
- 実効値:大きい
- 平均値:小さい
- 実効値:小さい
答え:4
問10:電流計において分流器の抵抗Rをメータの内部抵抗rの4分の1の値にすると測定範囲は何倍になるか答えよ。
- 5倍
- 4倍
- 6倍
- 2倍
解説:
R=r/N-1
分流器の抵抗Rをr/4にすれば良い。
r/4=r/N-1
rN-r=4r
rN=4r+r=5r
N=5倍
答え:1
問11:図の電圧計において点線で囲んだ電圧計V₀にV₀の内部抵抗rの2倍の値の倍率器Rを接続すると測定範囲はV₀の何倍になるか答えよ。
- 5倍
- 3倍
- 4倍
- 2倍
解説:
R=r×(N-1)
倍率器の抵抗Rを電圧計の内部抵抗2rにすれば良い。
2r=r×(N-1)
N-1=2
N=3倍
答え:2
問12:( )に入れるべき字句の組合せで正しいのはどれか答えよ。
図に示す熱電対形電流計の原理図において、aの部分は(A)で、bの部分は(B)であり、指示計に(C)形計器が用いられる。
A : B : C
答え:1
問13:図はデジタル電圧計の原理的な構成例を示したものである。( )に入れるべき字句の組合せで正しいのはどれか答えよ。
A : B
答え:3
問14:アンテナに供給される電力を通過形電力計で測定したら進行波電力が25W、反射波電力が5Wであった。アンテナへ供給される電力はいくらか答えよ。
- 30W
- 15W
- 25W
- 20W
解説:
進行波電力ー反射波電力=アンテナへ供給される電力
25-5=20W
答え:4
問15:オシロスコープで図に示すような波形を観測した。この波形の繰り返し周波数の値として正しいのは次のうちどれか。但し横軸(掃引時間)は、1目盛り当たり0.5msとする。
- 0.25kHz
- 1.0kHz
- 0.5kHz
- 2.5kHz
解説:
周波数:f 繰り返し周期:T
横軸1目盛当たり:0.5ms 繰り返し周期:2目盛り
T=横軸1目盛当たり×繰り返し周期
m(ミリ)は10⁻³
T=0.5×10⁻³×2=1×10⁻³
f=1/T
f=1/T=1/1×10⁻³=1.0×10³=1.0kHz
答え:2