※この記事は私個人の感想です。
引きこもりでポンコツだった私が女子プロレスのアイコンになるまで
著者:岩谷麻優
ただの自伝本ではない!
岩谷麻優選手の折れない気持ち、諦めない気持ち、立ち上がる気持ち、ひとつのことをやり抜く気持ち、人生のドン底から這い上がり、這い上がり、這い上がって、2019年度の女子プロレス大賞に輝いた女子プロレスラー岩谷麻優選手の記念すべき初の自伝本です。
引きこもりでポンコツだった岩谷麻優選手がスターダムのアイコンになるまでをインタビューを交えながら語り、親交のあった選手の対談や、岩谷麻優選手のお母さんまで登場します。
もし将来のことで悩んでいる人には、どうやってドン底から這い上がって来たのか、参考になると思いますので、特に読むことをオススメします。
レビュー:
スターダムのファンなら一度は手にしたい本です。後輩思いの良きお姉さんですが、人見知りと引きこもりが、たまに勃発するところが笑っちゃいます。
読み出すと文面に少し山口県の訛りがあり、それが逆に親近感が湧き、インタビューのところでは天然なところがありました。
終始笑ってしまいますが、優しく語りかけてくるような愛着のある言葉なので読みやすい感じです。
高校中退して引きこもりに入り、人生のドン底に落ちて、家から一歩も出ない生活を2年間もしていて、外に出たのがたったの3回、それも自宅の庭に出たレベルです。
岩谷麻優選手曰く「引きこもりのアドバイスは人それぞれ違うので、この本で何か参考のきっかけにしてくれたら嬉しいです。」と言うところにも共感を持ちました。
岩谷麻優選手がプロレスデビューの頃は、試合で負け続け、ポンコツだったのに、よくここまで心折れずにプロレスを続けたことです。
家族や選手、スタッフへの感謝、そして決して胡坐をかくことをせず、スターダムのアイコンに上り詰めたことにも感動しました。
今は閉塞感が漂い、悲しい出来事で、気持ちが沈んだり、生きるのが辛い時代です。
この本を読んで、生きることが辛くても、考え方が前向きになったり、自分の進む道が分かるのではないかと思いました。
最後に:
この本を読み終えた後に、YouTube公式スターダムの試合を見ました。
岩谷麻優選手と周りの選手達との闘い、ケガや挫折を味わい、一日や二日で痛みが消える訳でもないのに、決してそう言うのを表に出さず、試合での華やかさと技のテクニックを魅せる、そんな試合がファンの心を鷲掴みにされます。