父が認知症になった
82歳の父は20年近く一人暮らしをしており、なんとか自分で身の回りのことは出来ていました。ところがある日、ひとりで全く出来なくなってしまったのです。
父の自宅がゴミ屋敷:
私は安否確認の為に、ちょくちょく父の自宅に顔を出していたのですが、ちょっと仕事で忙しくなり父の自宅には、なかなか行く機会がなく電話で事を済ませていました。
後から考えるとそれがいけなかった。
ある日、父の様子が少し変だと言うので、ちょっと心配になり休みの日に、父の様子を見に行ったら驚愕でした。
テレビのニュースで見る、ゴミ屋敷でした。
ゴミは捨てず、掃除もせず、テレビやタンスには白い粉雪のように埃がかぶり、病院で出された薬は山のように大量にありました。
病院へ行こう:
父には薬はどれを飲んだら良いのか分からず、掃除も腰が痛くてするのがおっくうだったと言うのです。でもこれは只事ではないと思い、すぐに病院に連れて行くことを決めました。
受診は認知症外来:
父のかかりつけ医に行くと、認知症外来で診察を受けるように勧められました。
認知症外来の病院で予約を入れ、当日診察を受けるとまず脳のMRI検査です。また偶然にも5年前にも同じ病院で父が脳のMRI検査をしていました。
それから問診で、嗜好品の話で父は若いころから酒が好きで、毎日2合以上飲んでいたことを話すと医者が難しい顔をしました。
アルコール性認知症:
総合的な診断の結果、父はアルコール依存による認知症と分かりました。脳のMRI画像で5年前との画像を比べると、父の脳は委縮しているのが素人の私でも見て分かりました。
これから先、父がお酒を止めないと記憶と学習能力の低下が進み、認知症が悪化すると医者から警告を受けました。
これから先どうなるのか、私は途方に暮れました。